建設産業は、人々の暮らしを支えているなくてはならない産業です。職人や技術者だけでなく、経理や営業など様々な仕事や働き方があるため、自分にあった選択をすることで誰もが活躍できるステージがあります。ここでは、建設産業の魅力をご紹介します。
建設産業とは?
私たちの暮らしを支える、なくてはならない産業です
建設産業は、ダムや橋などの後世に残る巨大構造物の建設、国民の暮らしに欠かせない道路や鉄道などのインフラ整備や維持、住宅や学校などの公共施設の建設などを担う、なくてはならない産業です。
身の回りを見てみると、そこには建設産業によってつくられ、守られている私たちの暮らしが見えてきます。
約500万人が働く主要産業です
建設産業全体では約500万人(全体の約7.3%)が働き、技術者として約36万人、技能者として約320万人、その他設計、積算、事務や営業として約140万人の方々が活躍する主要な産業です。
建設産業の魅力
先輩たちが思う建設産業の魅力
- 建物完成時のたとえようのない達成感・満足感
- 人々(の安全、居場所、社会)のための仕事、社会貢献できている誇り
- 近隣住民や子供たちからの「ありがとう」で仕事の意義を実感
- 建設業は壮大なパズル、ひとつとして同じもののない作品
- スケールの大きさ、風景をつくる、日々変わる風景
- 現場の一体感・連帯感(優しくもあり・厳しくもあり)、チームプレイの魅力 など
[社会人の作文コンクール「私たちの主張」より抜粋]
働き方改革への取り組み
建設産業は働き方改革に真剣に取り組んでいます!
建設産業はかつては「3K」産業と言われましたが、大きく改善され、今は「新3K」の定着に向け、国と業界が一丸となり働き方改革を行っています。
「3K」と「新3K」とは
建設産業は深刻な人材不足に悩まされており、その原因のひとつとされているのが「きつい」「汚い」「危険」といった「3K」のイメージです。肉体労働が必要であることや、衛生面や安全面に問題のある現場が多かったことから「3K」が常識とされてきました。
そこで、平成27年に国土交通省と日本経団連が主体となり、新たに「新3K」を提唱して従来のイメージを払拭する動きが始まりました。
「新3K」とは「給料が良い」「休暇が取れる」「希望が持てる」ことで、離職の防止や建設産業の若い担い手の確保につながります。これらを実現するために、国や建設産業全体で労働環境や労働条件の見直しなどに取り組んでいます。
働き方改革の取り組み例
安心安全な
現場環境の整備
ICT導入による
生産性向上
技能・経験に
ふさわしい給与
週休2日制の
更なる促進
適切な工期設定による
労働環境の改善
建設産業への女性進出
建設産業で働く女性が増えています!
女性が働きやすい環境を整備するための取り組み
建設産業における女性の定着促進に向けた取り組みは「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」の策定以降(平成26年)本格的に始まり、取り組みの結果、女性就業者が増加する等、一定の成果が得られました。
現在は、令和2年に新たに策定された「女性の定着促進に向けた建設産業行動計画」をふまえ、建設産業に入職したすべての女性が「働きがい」と「働きやすさ」の両立により、就業継続を実現することを目指し、官民をあげて現場の環境整備等に取り組んでいます。
「女性の定着促進に向けた建設産業行動計画」について
働き続けられる建設産業を目指して
本計画は、建設業における女性活躍推進に関する新計画策定委員会の須田委員長から国土交通大臣へ手交されました。
行動計画の3本の柱
建設産業で働く女性を
応援する取り組みを全国に根付かせる
女性に選ばれる建設産業を目指す
働き続けられるための環境整備を進める
資格取得支援について
建設技能・技術資格を取得し、建設業界を目指す若者を応援します!
一般社団法人 日本建設業連合会(日建連)では、技能・技術資格を有している建設技能者に資格取得費用の一部を支援する「建設スキルアップサポート制度」を創設しています。
支援の内容
高校等へ在学中に取得した、技能・技術資格(複数でも良い)取得費用の半額をキャッシュバックします。
※総額10,000円を限度とします。
対象者
この制度は、学生時代の建設スキルアップのサポートをするもので、以下2つの条件を満たす方が対象です。
- 中学校・高等学校・高等専門学校・専修学校・専門学校・大学・短大等の在学中に、技能・技術資格を取得
- 平成21年4月以降に「一般社団法人 建設産業専門団体連合会(建専連)」の会員企業に入職
または、平成24年4月以降に「一般社団法人 日本建設業連合会 会員企業協力会」の加入企業に入職
※職業能力開発総合大学校(職業能力開発大学校、職業能力開発短期大学校)は対象ですが、職業訓練校は対象外です。
※過去に制度を利用された方は対象外です。
※過去に制度を利用された方は対象外です。
申請方法
対象資格に該当し、支援を希望する方は、建設スキルアップサポート制度申請書及び証明書(申請書)によって、建専連会員団体または地区建専連に申請します。
申請の流れ
申請書の審査を経て、建専連が申請者の指定口座へ振り込みます。
支援の対象となる資格
技能士関係 |
- 鉄筋施工技能士
- とび技能士
- 機械保全技能士
- 造園技能士
- 建築大工技能士
- 塗装技能士
- 防水施工技能士
- 配管技能士
- 内装仕上げ技能士
- 左官技能士
- かわらぶき技能士
- タイル張り技能士
- 型枠施工技能士
- 建築板金技能士
- コンクリート圧送施工技能士
- 路面標示施工単一等級
技能講習・特別教育等関係 |
- ガス溶接
- 玉掛け
- 小型移動式クレーン運転
- 酸素欠乏危険作業主任者
- 特定化学物質等作業主任者
- アーク溶接
- 半自動溶接
- 小型車両系建設機械運転
- フォークリフト運転
- 研削砥石特別教育
- 高所作業車運転
- 低圧電気取扱業務
- 締固め用機械
- 巻上げ機特別教育
- 振動工具取扱作業者
- 石綿取扱作業従事者
技術検定 |
- 土木施工管理技士補
- 建築施工管理技士補
- 管工事施工管理技士補
- 電気工事施工管理技士補
- 造園施工管理技士補
- 建設機械施工管理技士補
- 電気通信工事施工管理技士補
その他資格 |
- 電気工事士(第一種、第二種)
- 測量士、測量士補
- 消防設備士(甲種、乙種)
- 危険物取扱者(甲種、乙種、丙種)
- 火薬類取扱保安責任者(甲種、乙種)
- 手動ガス圧接技量資格
お問い合わせ
制度に関するお問い合わせは、建専連本部、地区建専連、建専連会員団体までお願いします。
詳しくは建専連のホームページをご覧ください。